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3.都市ウォーターフロンド開発に関する共通の問題
訪れた日本の開発とオーストラリアのウォーターフロント開発との主な共通問題は、次の通りである。
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3.1財政的フィージビリティー
ほとんどのウォーターフロント開発に財政的フィージビリティーがないのは、プロジェクトのごく初期に護岸、防波堤整備等のインフラ整備に多額の経費を要するためである。この支出は鉛のおもりのようにプロジェクトの足かせとなる。
ウォーターフロント開発のためのインフラ建設中の維持費も先行投資と認識され、プロジェクト全体の経済的可能性の要素として考慮されない限り、最終成果も早くから物質的な価値を失うことになる。
水辺で暮らし、働き、遊ぶことを望む人々には無限の市場があると考える傾向もある。
しかしウォーターフロントの開発が、日本とオーストラリアの各地に重要な彩りと文化を付加したのは確かである。
これらのプロジェクトのいくつかが民間部門によってのみ開発されたならば、財政的フィージビリティーに問題があっただろうと思われるが、こうしたプロジェクトが広く共同社会の利益をもたらしたという事実は残る。
このようなプロジェクトに対して何らかの形で助成金を与える必要があることを最初から認識することが重要である。このことは日本の港湾当局も認識し是認しているようである。オーストラリアではこうした認識は偶発的なものに過ぎず、いくつかのウォーターフロント開発が失敗したかまたは困難な状況に陥っている。
多くのウォーターフロント開発において有害な事は、きわめて短期問に多くのものを提供したいという欲求である。プロジェクトの準備段階において採算性および妥当性のために、より多くの努力を傾注すべきであり、手遅れになる前に事前に確認すべきである。経

 

 

 

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